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zoom RSS バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番より第3楽章「ラルゴ」〜コンマスによる名盤他ディスク4選

<<   作成日時 : 2014/10/19 09:14   >>

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これまであまり聴き馴染みのなかった曲が、何かをきっかけに急に大切な一曲になる事がある。先日、番組で放映されたスイス・ロマンド管弦楽団の来日公演での一コマ。共演したヴァイオリンの樫本大進氏(b.1979)によるアンコール曲に映像を通じて思わず聴き入ってしまった。
無伴奏によるヴァイオリンの音色。世界トップレベルのベルリン・フィルを率いるコンサートマスターが朗々と奏であげる。汗がヴァイオリンに浸たり落ちる渾身の演奏姿も印象的だったが、何より音楽そのものが心に響いてくる。曲はバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番より第3楽章「ラルゴ」。以前、イツァーク・パールマン(b.1945)の音源をエントリーしていたものの、ソナタの中でこのラルゴの存在はあまり気づかずにいた。そこで、改めて“こだ蔵”の中から無伴奏のCDを取り出し、バッハの世界を味わってみたい。今回エントリーするディスクは以下の4つ。


ドミトリー・シトコヴェツキー(b.1954)
 【ジャケット画像:左上】[1984年12月録音、バンベルクにて収録、ORFEO海外盤]
カール・ズスケ(b.1934)
 【ジャケット画像:右上】[1988年録音、ルカ教会、ドレスデンにて収録、BERLIN Classics海外盤]
ヘンリク・シェリング(1918-1988)
 【ジャケット画像:右下】[1967年7月録音、ヴヴェイにて収録、ドイツ・グラモフォン国内盤]
ライナー・キュッヒル(b.1950) 
 【ジャケット画像:左下】[2003年9月録音、Schottenstft、ウィーンにて収録、PLATZ国内盤]

まず、スタンダードな演奏はドミトリー・シトコヴェツキー盤とライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターを務めたカール・ズスケ盤。殊更ビブラートを効かせ過ぎることなく、中庸のテンポでラルゴが奏でられる。特にズスケ盤はマイベスト盤の一つで、派手さはないが、聴く度に、長い伝統の中で受け継がれたバッハ像を感じる。いずれも落ち着いた好感の持てる演奏。

一方、ヘンリク・シェリング盤は自己と向かい合った真摯なバッハ。ゆったりとしたテンポで奏でられるラルゴには枯れた味わいがあり、歳を経て刻まれる年輪のようなものが感じられる。

ライナー・キュッヒル盤は慈愛を感じさせるバッハ。旋律の中に歌心を感じるのはウィーン・フィルの美質を体得している現役コンサートマスターならではか。ズスケ盤とは好対照で、やや感傷的に聴こえなくもないが、キュッヒルの思い描くバッハ像が見事に再現されており、マイベスト盤の一つ。ストラディヴァリウスによるみずみずしい音色や、収録会場の長い残響も一役買っている。

いずれにせよ、このラルゴは慰めと癒しに満ちた曲だ。いうなれば、無伴奏ヴァイオリンによる「G線上のアリア」。それは時代を飛び越え、混沌とした今の世の中にあっても心に響くものがある。どこか心にゆとりがない時、また疲れがたまっているときに聴くと、気持ちがリセットされるのを感じる。

今回、樫本氏による演奏がきっかけで、改めて素晴らしい曲に触れることができたことに感謝したい。

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