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zoom RSS 【追悼】サー・ネヴィル・マリナー〜アカデミー室内管弦楽団と共に歩んだ58年

<<   作成日時 : 2016/12/04 10:10   >>

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英国の名指揮者、サー・ネヴィル・マリナーが本年10月に死去した。享年92才(1924〜2016)。ここ数年はN響と共演したり、本年4月に、1959年に自らが創設し、長年連れ添ったアカデミー室内管弦楽団と共に来日して、日本の音楽ファンとは長年に渡って馴染みが深かった。音楽に老いを感じさせない、最後まで現役のマエストロだった。
個人的にもマリナーから受けた恩恵は大きい。高校時代の音楽の時間で鑑賞した映画「アマデウス」で印象的に使われていたモーツァルトの交響曲25番の素晴らしさを教えてくれたのはマリナー&アカデミー室内管だったし、QUODスピーカー購入の際に、リファレンスとしてスピーカーの比較用に使用したCDはマリナー&アカデミー室内管の「メサイア」だった。また、パッヘルベルの「カノン」の聴き比べでは映画音楽のように流麗なサウンドを聴かせてくれ、マイベスト盤の一つとなったのもマリナー&アカデミー室内管。彼らの演奏は他の演奏と聴き比べる上で一つのスタンダード(基準)になっていたし、そのスタンダードが自分にとってマイベスト盤になることも多々あった。

また、彼ほど多くのレーベルに多くの録音を残した指揮者も多くはいないかもしれない。デッカ、EMI、フィリップス、テラーク、カプリチオ、CHANDOS、ASV、COLIINS、ヘンスラー等。1980年頃からはアメリカのミネソタ管弦楽団(在任1979〜1986年)や、ドイツのシュトゥットガルト放送交響楽団(在任1983〜1989年)の音楽監督も務めており、活動の幅がシンフォニーオケへと広がっていたが、それでもアカデミー室内管との音源はことある毎に残されており、強い絆で結ばれていたように思う。
アカデミー室内管自体が固定メンバーからなる楽団ではなく、ロンドンの主要オケのメンバーを中心に編成されていたことから、ソリスト級の名奏者に恵まれ、レパートリーによって編成を自在に変えることができたことも強みで、マリナーは彼らから常にふくよかで高水準なサウンドを引き出していた。それはレコードメーカーにとっても好都合だったに違いない。また、彼自身が英国出身だったこともあり、多くの英国音楽のレパートリーを残してくれたことも忘れてはならないだろう。

追悼の意味を込めてヘンデル作品の中で個人的にもお気に入りの歌劇「ベレニーチェ」のメヌエットを彼らの演奏で聴く(1983年6月録音、アビー・ロード・スタジオにて収録、EMI国内盤)。長年のクラシック業界への功績に敬意を表すると共に、彼の残した膨大なレコーディングはこれからも多くの音楽ファンの心を癒していくに違いない。こだクラでも過去、本ブログでエントリーしたマリナー指揮の音源をまとめておきたい。ありがとう、マエストロ。

<管弦楽曲>
■パッヘルベルの「カノン」〜マイベスト盤ディスク6選(室内オケから古楽器オケまで)
■ベンジャミン・ブリテン生誕100周年:「青少年のための管弦楽入門」〜ディスク9選
■チャイコフスキー『くるみ割り人形』より「花のワルツ」〜英国オケによる聴き比べ(ディスク12選)
■チャイコフスキー:「弦楽セレナーデ」より第1楽章(ソナチネ形式の小品)〜ディスク10選
■ウォルトン傑作選B:「やさしき唇にふれて、別れなん」〜前編:オケ版ディスク5選
■ウォルトン傑作選A:『スピット・ファイア』より「前奏曲とフーガ」〜ディスク4選聴き比べ
■レスピーギ:「リュートのための古風な舞曲とアリア」ディスク2選〜小沢征爾、マリナー、'70年代の名盤
■色彩感あふれる組曲「ドリー」〜サー・ネヴィル・マリナーのフォーレ
■「トロルドハウゲン 婚礼の日」ピアノ版とオーケストラ版の妙技〜サー・ネヴィル・マリナーのグリーグ〜

<交響曲>
■モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」〜英国室内オケ編(ディスク6選)

<協奏曲>
■バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番より第3楽章〜ディスク11選(モダンから古楽まで)
■ショパン生誕200周年記念A〜「ピアノ協奏曲第2番」ディスク6選聴き比べ
■ボシュロムの気になるCM曲は?〜バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番、ランパルのフルート名独奏

<声楽曲>
■震災復興祈願〜モーツァルト「レクイエム」ニ短調〜ディスク4選(B英国・室内オケ編)
■ヘンデル:「メサイア」マイベスト盤〜ネヴィル・マリナー&アカデミー室内管弦楽団他の3つのプレス盤
■シーズン到来!〜マリナー/アカデミー室内管弦楽団&合唱団の格調高きクリスマス・アルバム

<その他>
■「美音」に感動!〜英国クオード(QUAD)スピーカー『12L2』で始まる新たなオーディオライフ

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