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zoom RSS 【追悼】 クラウディオ・アバド〜3つのオケ(ロンドン響、ウィーン・フィル、シカゴ響)との名盤選

<<   作成日時 : 2014/02/16 11:19   >>

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遅ればせながらクラウディオ・アバドの訃報のニュースに接したのは2月に入ってからだった。昨秋、ルツェルン祝祭管弦楽団と共に来日の予定だったが、本人の体調不良で直前キャンセル、来日は叶わないままとなっていた。2000年夏に発症した胃癌と戦い、闘病後2003年にルツェルン祝祭管や、自分が創設したオケを振り、後進の指導にも精力的だった。自分自身、アバドの実演には接する機会がなかったものの、2010年に映画館で「ロシアン・ナイト」と題したルツェルン祝祭管との名演を映像と共に堪能できたのは良い機会だった。享年80歳。心よりご冥福を祈りたい。
対外的には、カラヤン亡き後のベルリン・フィルの後継ポスト(1990〜2002年まで芸術監督、首席指揮者)を射止めた指揮者という印象が強いが、自分にとってはむしろベルリン・フィル以外のオケと共演した名盤に思い出がある。アバドは自我を演奏に込めるタイプでなく、作品への共感をオケに語らせるタイプ。今回、追悼盤としてここで思い出に残るディスクを取り上げたい。(ジャケット画像:左上より時計回り)

【アバド&ロンドン交響楽団】
○ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲
 (1971年9月録音、ロンドンにて収録、ドイツ・グラモフォン海外盤

後年1978年にRCAレーベルでも再録しているが、自分にとって本曲のマイベスト盤となるもの。1972年のロンドン響首席客演指揮者の就任直前の録音で、全曲盤からの音源が収録されている。アバドのイタリア人指揮者としての感性やリズム感が見事に昇華された演奏。特に中間部の節回しの豊かさや、トランペットによるアクセントの効かせ方は今もって本盤が絶妙だ。

○ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編)
 (1981年11月録音、キングスウェイ・ホール、ロンドンにて収録、ドイツ・グラモフォン海外盤


1979〜1988年まで首席指揮者を務めた時期の録音。後年、後年、ベルリン・フィルとも再録しているが、自分にとってマイベスト盤に輝くのは1981年録音の本盤。ここでの「キエフの大門」はロンドン響の雄叫びともいうべき迫力あるサウンドが展開されていて何度聴いても圧巻。首席トランペット奏者のモーリス・マーフィーや、トロンボーンのデニス・ウィックを始めとしたそうそうたる名プレーヤーが第一線で活躍していた時期でもあった。

【アバド&ウィーン・フィル】
○マーラー:交響曲第3番
 (1980年9月録音、ムジークフェラインザール、ウィーンにて収録、ドイツ・グラモフォン国内盤


初めてこの曲に出会ったのが中学生時代で、その時に聴いた音源がこのアバド&ウィーン・フィル盤だった。期末テストだったか、この演奏をBGMにしながらテスト勉強に励んでいたのを思い出す。冒頭の荘厳なホルン・セクションや続くトロンボーンのソロ等、ブラスセクションを中心に、ウィーン・フィルによるマーラーサウンドが堪能できるのが魅力。1980年といえば、カール・ベーム存命の時期だが、当時のアバドはウィーン・フィルと新たなサウンドを作り上げていたように感じる。
2時間以上に及ぶ演奏時間=難解な交響曲という先入観をこの3番は見事に覆してくれた。それから20年以上の月日が流れ、実演に接したのが2010年。第6楽章の壮大なエンディングは心が浄化されていくようで、まるでアバドの追悼曲にも聴こえた。
その後、アバドは1986年にウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任、1990年はベルリン・フィルの芸術監督と、オケ界の頂点へと駆け上がってゆく。

【アバド&シカゴ交響楽団】
○ベルリオーズ:幻想交響曲
 (1983年2月録音、オーケストラ・ホール、シカゴにて収録、ドイツ・グラモフォン海外盤


こちらも不動のマイベスト盤。録音当時、シカゴ響の首席客演指揮者を1982〜1985年まで務めていた。ここではフランス音楽のスペシャリストである事を存分に知らしめてくれる名盤。各楽章の描き分けが巧みで、ベルリオーズの音世界の一つの究極に達した演奏だと思う。個人的には「断頭台への行進」でアドルフ・ハーセスを始めとするシカゴ響のブラス軍団の威力を知った思い出深いディスクでもあった。
なお、この時期、チャイコフスキーの交響曲全曲録音もシカゴ響と進行しており、ロシアものにも精力的だった事を特筆しておきたい。最後に、本ブログでこれまでクラウディオ・アバドが指揮したディスクを取り上げて締めくくりたい。


《映画》
■映画「マエストロ6」第2弾〜クラウディオ・アバド&ルツェルン祝祭管弦楽団によるロシアン・ナイト

《交響曲》
■マーラー生誕150年:交響曲第1番「巨人」A〜米国オケ特別編:シカゴ交響楽団によるディスク3選
■モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」〜英国オケ編(ディスク3選)

《管弦楽曲》
■祝!世界フィギュア2008〜チャイコフスキー「ロメオとジュリエット」:ディスク7選(米国オケ編)
■ヴェルディ生誕200年:歌劇「アイーダ」第2幕より凱旋行進曲@〜ディスク4選(合唱付版)

《協奏曲》
■ハイドン:トランペット協奏曲〜シカゴ響の伝説的なトランペット奏者、アドルフ・ハ―セス
■モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番〜ルドルフ・ゼルキン、リチャード・グード師弟の名盤
■モーツァルト:ホルン協奏曲第3番他〜シカゴ響の名ホルン奏者、デイル・クレベンジャーの名盤比較

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