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ニューヨークに立ち寄ったついでにウェスト・サイドへ(^^) 昨年の「のだめカンタービレ」効果で、今やすっかりお馴染みとなった指揮者ジェームズ・デプリーストが東京都交響楽団を指揮した、バーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリーよりシンフォニック・ダンス」('04年2月7日録音、サントリーホールにて収録、FONTEC国内盤)を。ガーシュウィン同様、通常のコンサートでも実演される事が多い名曲だ。自分も九州転勤時代に、大山平一郎指揮による九州交響楽団の実演を聴いた事がある。だが、おそらく日本のオケによる同曲のアルバムのリリースは初めてではないだろうか。特にトランペットセクションに高度なテクニカル(ハイトーンやジャズフィーリング)を要求される事からも、これをライブ録音で乗り切った都響の勇気を称えたい。ファースト・トランペットの音は現在、首席の高橋敦氏や札幌交響楽団に移籍された当時の首席トランペット奏者、福田善亮氏だろうか。 マイベスト盤は何といってもレナード・バーンスタイン本人の指揮による'82年録音のロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団盤。こちらもライブ録音。有名な「マンボ」や「クール」ではロス・フィルの名トランペット奏者、トーマス・スティーヴンスの音と思われるハイトーンが光っており、正にライブといっていいオケマン達の熱気が伝わってくる。こういうジャズセンスを要される曲はロス・フィルにはぴったりだ。その後'85年にアンドレ・プレヴィンが音楽監督に就任したのはそんなオケのカラーにも惹かれてという事もあったのだろうか。高校時代憧れの演奏だった。そういえば、大山平一郎は'79年より13年間、ロス・フィルの首席ヴィオラ奏者を務めていたし、デプリーストは'65年当時、バーンスタイン&ニューヨーク・フィル時代の副指揮者を務めている。きっとこの「シンフォニック・ダンス」も間近で接したに違いない。 この曲は高校2年の時、吹奏楽部の定期演奏会で演奏した懐かしの曲でもある。所々カットが加えられているオリジナルの簡易編曲版だったが、変拍子も多いこの曲を自在にドライブするには高校生にとって難易度の高い曲だった。 あの有名な「マンボ」の掛け声のシーンでは、オケ版だと弦奏者奏者も可能なのだが、吹奏楽版だと管楽器奏者はマウスピースやリードから離れられないのでパーカッション等、一部の奏者に委ねざるを得ず、掛け声がちょっと拍子抜けしてしまうという弱みもあった(^^; このアルバムは都響創立40周年記念のライブシリーズで'05年にFONTECから発売された一枚で、カップリングにはラフマニノフの「交響曲第2番」('94年11月17日録音、東京文化会館にて収録)が収められている。有名な第3楽章で都響の清く澄んだストリングス・セクションの音を聴けるのも嬉しい。 ジェームズ・デプリーストが都響のシェフになる前の初顔合わせの客演指揮の時のものだが、上記のセンスの異なる2曲を決して激情的にも、またロマンティックにも陥る事なく、絶妙なバランス感覚を見せているところに共感を覚える。その後のデプリーストが'05年に首席指揮者に迎え入れられるまでの都響との信頼関係を示す貴重なアルバムだ。 このシリーズには他にガリー・ベルティーニによるブラームスの「ドイツ・レクイエム」やエリアフ・インバル指揮によるマーラーの「交響曲第5番」のライブ録音もあり、都響が海外の名指揮者達のタクトの下、熱い演奏を繰り広げているのが録音を通じて伝わってくる。日本のオケの演奏レベルの向上を改めて感じさせられた。 |
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